毎日の生活で必ず目にするものは寝室の天井です。
18歳まで過ごした実家の天井の模様が私には今でも記憶に残っています。
少女が顔を洗っていてその上に鳥が飛んでいるという
天井板の木目の模様が毎日目を覚ますと見えるのです。
これはいやおうなしに記憶の中に残ります。
人は必ず眠るのですから。
おはようというめざめとともに、顔を洗う習慣はここから生まれたのかなあと
今でも思っています。
その実家も来月でいよいよその生涯を閉じ取り壊しになります。
道路拡張工事で実家がなくなってしまいます。
ふっと蘇ったひとつの記憶でした。家